快適な住まいを実現させるためには、住まいの機能性を重視することが大切ですが、まずはその土地の風土や気候を理解した上での家づくりをすることが重要なポイントとなります。今回は、愛知県三河エリアで住宅を建てたいとご検討されているの方のために、三河エリアの特徴と気候、またその気候に適した住まいの機能性などについて詳しく解説していきます。
目次
愛知県三河エリアの特徴や気候は?
愛知県の三河エリアとは、愛知県の東部を指します。こちらでは、三河エリアの特徴と気候についてご紹介いたします。
三河エリアの特徴
三河エリアは、西三河と東三河に分けられます。それぞれの特徴は次のとおりです。
西三河
愛知県のほぼ中央にあり、岐阜県と長野県に隣接しています。自動車産業が盛んな地域で、八丁味噌の産地としても有名です。緑豊かな地域で、いちじく、筆柿、カーネーション、洋ラン、観葉植物、てん茶などを生産し、沿岸では採貝、のり養殖、うなぎ養殖も行われています。
主な観光スポット:香嵐渓、安城産業文化公園・デンパーク、岡崎城
東三河
愛知県の東部にあります。国際的な自動車港湾として知られる三河港があり、多種多様な企業が立地しています。園芸、畜産の物販販売額も多く、産業構造のバランスがとれた地域です。海岸沿いはヤシの木が連なり、南国ムードが漂うデートスポットとしても人気があります。
主な観光スポット:ラグーナテンボス・ラグナシア、メロン狩り、竹島水族館
三河エリアの気候
愛知県全体の気候は、1年を通じて温暖ですが、降水量が夏に多く、冬に少ないのが特徴です。三河エリアの山間部は、内陸性の気候となり、寒暖差が激しく、冬は寒さが厳しくなります。
愛知県の気候にあった高気密・高断熱の家
愛知県は温暖な気候ではありますが、三重県の鈴鹿山脈から高温の風が入り込むため、夏は気温が上昇しやすいです。愛知県で年間を通じて快適に過ごせる住まいを建てるために必要となる機能性は、気密性と断熱性です。こちらでは、気密性と断熱性の違いと、冬と夏でどのように役割を果たすのかを、ご説明いたします。
気密性と断熱性とは
気密性と断熱性は、どちらも室温を快適な温度に保つために役立つ機能です。ふたつの違いは次のとおりです。
気密性とは
気体の流れを防ぐ機能です。気密テープや防湿シートを使って、隙間をなくし密閉した状態に保ちます。
断熱性とは
熱が伝わらない機能のことです。断熱性を高めると、室内の温度が外気に影響されにくくなります。断熱性を高める方法としては、断熱材を壁に使ったり、遮熱性に優れたガラス窓を設置したりする方法などがあります。
住まいにおける季節ごとの気密性と断熱性の働き
冬と夏での気密性と断熱性の働きを、簡単にご紹介いたします。
冬
気密性を高めることで暖房の熱が外に逃げないようになり、外気も室内に入りづらくなります。断熱性を高めることで、外気の影響を受けづらくなり、暖房で暖めた室温が下がりづらくなります。
夏
気密性と断熱性に優れた住まいは、暑い夏にも効果を発揮します。太陽光を取り入れ、エアコンを停止した場合には、室内が高温になってしまうのは事実です。しかし、エアコンを運転させた場合は、外気の影響を受けず、外気が入ってこないため、効率よく室内温度を下げられ快適温度を保てます。冬だけでなく夏も同様に、高くなりがちな光熱費を安く抑えることができます。
高気密・高断熱だけじゃない!高性能住宅の魅力とは?
高性能住宅という言葉をよく耳にするようになりましたが、実は高性能住宅の定義というものはありません。住まいを設計するときは、機能性を高めることで得られるメリットを知って、理想の住まいを実現させるために必要な機能性を搭載することが大切です。高性能住宅で得られるメリットと、具体的に必要となる機能性は次のとおりです。
災害の被害を最小限に抑えられる
災害の被害に遭うと、最悪のケースでは家が倒壊する可能性があります。機能性を高めると、地震、台風、豪雨などに強い住まいを実現できます。
耐震性:地震の力を分散させる性能と、地震に耐える性能があり、耐震等級という指数で測定が可能です。
水密性:雨水が家に侵入するのを防ぐ性能です。
耐久性:構造強度のことで、鉄筋コンクリート造が耐久性に優れています。
維持費を抑え長く住める
住まいは経年劣化するため、定期的なメンテナンスが必要ですが、機能性に優れた住まいは劣化しづらいため、維持費が安く結果的に長く住めます。
長期優良住宅は、耐久性、耐震性、省エネ性など一定の基準を満たした高性能住宅です。長期優良住宅と認定されると、良好な状態で長く住める措置がなされた優良な住宅であることを証明できるだけでなく、税金面でも優遇されます。
家族の安全を確保できる
機能性の高い住まいは、室内と室外での温度差、部屋ごとの温度差が少ないため、ヒートショック対策が可能です。ヒートショックを防ぐためには、前項で紹介した気密性と断熱性が重要になります。
快適な生活を実現できる
周囲の騒音がストレスになったり、生活音が原因で近隣住民とトラブルが発生したりすることがありますが、
防音性と遮音性を高めることで、騒音に煩わされず、子育てや好きなことがしやすい環境を整えられます。
防音性:電車や車、工事の音などが聞こえづらくなります。
遮音性:家電や足音などの生活音、子どもの泣き声、趣味の楽器の音などが外部に漏れるのを防げます。
愛知県は温暖な気候ではありますが、暑い夏と寒い冬を快適に過ごすためには、気密性と断熱性に優れた住まいが望ましいです。住まいの機能性には他にも、耐震性、耐久性、防水性、防音性などがあり、機能性を高めることで、より安全で快適な生活を実現できます。高性能住宅は光熱費やメンテナンス費用も安く抑えられるメリットがあり、快適に長く住むことができます。