高性能住宅の相場とは?高性能住宅を建てるにはいくらかかるの?高額な高性能住宅のローンの対策は?高性能住宅にまつわるお金の問題をまとめてみました。意外な高性能住宅の事実がわかると思います。
目次
高性能住宅の相場と注文住宅の相場について
多くの人が住宅ローンを組んでマイホームを購入しますが、高性能住宅や注文住宅の価格はどれくらいになるのか気になるところです。愛知県で注文住宅をご検討中の方のために、高性能住宅と注文住宅の相場を調べてみました。
◇高性能住宅の相場
高性能住宅の基準というものがないため、高性能住宅の相場を明確にはできません。高性能住宅の費用は、建物の形状、間取り、住まいへのこだわり、土地の有無、建築する地域などによって変動します。インターネットには、一度の入力で複数の住宅メーカーのオリジナルプランが得られるサイトもあります。ただし、個人情報が必要となることもあるため、個人情報の取り扱いに注意が必要です。
◇注文住宅の相場
2017年に住宅金融支援機構が行ったフラット35利用者調査では、注文住宅の床面積の平均は128.2㎡で、建築費用(建物のみ)の平均は3,359万円となりました。都道府県別に見ると、最も高額なのが東京都で3,936万円、最も低額なのが鹿児島県で2,824万円と、注文住宅の相場は地域によってかなり格差があるのが分かります。
高性能注文住宅の予算の組み方
高性能住宅は高額で予算によって機能性が左右されます。このような理由から予算の想定や目途が立ちにくいところです。愛知県で注文住宅をご検討中の方のために、注文住宅を建てる際に予算を決める重要性と、予算の組み方のポイントを解説いたします。
◇予算を決める重要性
いわずとも予算の作成は大変重要です。しかし、予算の重要性がどれだけ大切か、その理由を明確にすると予算自体が明確に見えてきます。
・無理のない返済計画を立てるため
予算が足りないと住宅ローンの借入額が増え、月々の返済額が多くなります。住宅ローンの返済が滞ると、最終的にはマイホームを手放さなくてはならなくなるため、無理のない返済計画を立てるために予算を決めることはとても重要です。
・理想のマイホームを実現させるため
返済のことを気にしすぎて予算を切り詰めてしまうと、後々こうしておけばよかったと後悔することもあります。住まいの建て替えは簡単にはできないので、理想のマイホームを実現するためにも予算を明確にすることが大切です。
◇注文住宅の予算の決め方とポイント
1.自己資金を把握する
自己資金が多ければ多いほど、住宅ローンの借入額を少なくできるため、予算も多く見積もれます。自己資金を調達する主な方法は、貯金、生前贈与(家族の援助)、今住んでいる家の売却額などです。注文住宅を建てる際は、建築費用以外にも頭金、引っ越し費用、税金などもかかるため、これらの費用も考慮して自己資金を決めましょう。
2.住宅ローンの借入額を決める
住宅ローンの借入額は、年収から算出するのが一般的です。ただし、住宅ローンには3つの金利の種類があり、金利によって総支払額が異なるため、金利を選択してから借入額を検討します。インターネットにある高性能住宅ローンシミュレーターを活用すれば、住宅ローンの返済シミュレーションができ、借入額も簡単に算出できます。
3.購入資金上限から予算を決める
自己資金と住宅ローンの借入額を足した金額が、注文住宅の予算となります。ただし、土地がない場合は、予算額から土地購入費用を引いた額が、注文住宅の建物にかけられる金額です。
住宅ローンの組み方のポイント
住宅ローンを組む方法は複数あり、金利の種類や金融機関の探し方により、いくつかのパターンが考えられます。住宅ローンの組み方のポイントとして、それぞれのメリットとデメリットを確認してみましょう。
◇金利の種類
全期間固定金利型
住宅ローンの金利は変動するものですが、固定金利型であれば借入時の金利が続きます。金利が変動しても返済額が変わません。全期間固定金利の住宅ローンとして有名なのが、住宅金融支援機構のです。これは民間金融機関との提携により提供されています。さらに、民間金融機関も独自に全期間固定金利の住宅ローン商品を扱っているケースがあります。
メリット:金利が安いときに借入れれば総返済額を安くでき、返済計画を立てやすい
デメリット:変動金利型より金利が高く設定されている
変動金利型
一定期間ごとに、通常半年に1度、金利が見直されます。変動金利は、借入期間中に適用される金利が変動するタイプの金利です。通常、借入後半年ごとに適用金利の見直しが行われるケースが多いです。ただし、金利が変動しても、月々の返済額は通常5年間は変更されません。
5年が経過した後の返済額は、その時点での元金残高、金利、残りの返済期間に基づいて再計算されます。また、適用金利が上昇しても、一般的には直前の返済額の最大1.25倍までに制限されるルールがあるため、金利変動による返済額の大幅な増加は抑制されます。これにより、返済後の負担が急激に増えるリスクが軽減されます。
メリット:金利が下がれば利息の支払額を減らせる
デメリット:金利が上がると返済額が増え、返済が難しくなる可能性がある
固定金利期間選択型
3年、5年、10年など一定期間のみ金利が固定され、その後は変動金利型、固定金利選択型のいずれかを選択できます。いわゆる固定金利型と変動金利型のいいとこ取りです。この金利タイプは「固定金利特約付ローン」や「固定金利期間設定型」とも称されます。利用者は「2年、3年、5年、7年、10年、15年、20年」など複数の期間オプションから選択可能で、通常は固定金利期間が短いほど低い金利が適用されます。ただし、金融機関によって選択できる固定金利期間の範囲は異なります。
例えば、「固定期間5年」を選んだ場合、最初の5年間は金利が固定され、6年目に新たな固定金利期間を選択する必要があります(この時に変動型を選択することも可能です)。選択する新しい金利はその時点での金利になります。固定金利期間が終了すると、全期間が「変動型」に切り替わるプランも存在します。
メリット:固定金利型よりも金利が低い
デメリット:返済計画が立てづらい
◇金融機関の探し方
・自分で探す
自分で探せば、豊富な金利や返済プランから自分にあったものを選べます。手続きをすべて自分で行わなくてはいけないため、手間と時間がかかるのがデメリットです。
・提携ローンで組む
注文住宅メーカーの携帯ローンでローンを組めば、手厚いサポートが受けられるため手続きがスムーズです。金利が安くなったり、審査が通りやすくなったりするメリットもあります。ただし、自由度や選択肢は少なめです。
高性能住宅は一般の住宅よりも初期建築費用が高くなりますが、長期的には光熱費の削減で生涯コストが低くなる傾向があります。2017年の調査では、注文住宅の平均床面積は約128.2㎡で、建築費用は平均約3,359万円でしたが、地域による価格差があります。
高性能住宅の予算を組む際は、自己資金の把握、住宅ローンの借入額の決定、購入資金上限の設定が重要です。住宅ローンには固定金利型、変動金利型、固定金利期間選択型があり、それぞれメリットとデメリットが存在します。
金融機関の選び方には自分で探す方法と提携ローンの利用があり、どちらも一長一短です。金融機関の選び方や住宅メーカーの選び方など、住宅購入では選択しなければならないことが多いものです。
参考になるメーカーや住宅機能などをいくつか比較してみましょう。家を建てるというプロジェクトは人生の大きな岐路と言えます。比較情報を整理することで明確な家づくりの方針が見えてくることでしょう。