高性能住宅という言葉をよく耳にするようになりましたが、具体的にどのような住宅なのでしょうか。愛知県内で注文住宅をご検討中の方必見の内容となっています。高性能住宅を購入するためのポイントや性能について、分りやすく解説します。
目次
高性能住宅とは?住宅の性能を左右する4つのポイント
高性能住宅の性能とは何でしょうか。住宅の性能に大きな影響を与えているポイントがあるのです。性能にターゲットを絞って説明しましょう。
◇高性能住宅とは
一般的には、住まいを快適な温度に保て、家族の安全性を確保するために必要な機能性が備わっている住まいを意味します。高性能住宅に、具体的な定義はありません。ただし、高性能住宅である、ゼロエネルギー住宅(ZEH・ゼッチ)、長期優良住宅に関しては、政府が明確な基準を設けています。
◇住宅の性能を左右する4つのポイント
・断熱性
住まいの室温は、外気の影響を受けますが、断熱性の高い住まいは冷暖房設備がなくても一定の快適温度が保て、冷暖房効率も上がります。断熱性を高める主な方法は、壁や天井などに断熱材を入れる、断熱窓を設置するなどです。断熱性能は、「UA値(外皮平均貫流率)」で表わせ、数値が小さいほど断熱性が高いことを意味します。
・気密性
断熱性を高めても住まいに隙間があると、室内温度を維持しづらくなります。気密性とは、空気が漏れない性能のことです。気密性を高める方法としては、高精度の建材を採用する、気密テープを使用するなどがあります。気密性を表す値は「C値(相当隙間面積)」で、数値が小さいほど気密性が高いことを意味します。
・耐震性
地震の揺れに耐える性能のことで、地震大国の日本ではとても重要な機能です。耐震性を高める方法には、耐震構造や免震構造にする、制振装置を設置するなどがあります。耐震性は、耐震等級の3段階で表わせ、耐震強度が最も高いのは耐震等級3です。
・耐久性
物理的、化学的な外部からの影響に強い性能のことです。住まいは経年劣化しますが、耐久性に優れている住まいは、メンテナンス費用が抑えられ長く住めます。
注文住宅なら高性能住宅にするべき?メリットとデメリット
高性能住宅はすべてにおいて優れた住まいではありません。残念ですがデメリット面も存在します。注文住宅を建てる場合は、デメリットも理解した上で各種の機能を選び設計することが大切です。高性能住宅のメリットとデメリットには、次のようなものがあります。
◇高性能住宅のメリット
・健康な暮らしを実現できる
機能性の低い住まいは温度差が生じやすく、ヒートショックが起きやすいため注意が必要です。高性能住宅は温度差が少なく、高い気密性で室内環境を整えやすいため、ヒートショックだけでなく、アレルギーやアトピーなど発症するリスクも下げられます。
・光熱費を削減できる
断熱性と気密性に優れた住まいは、冷暖房効率がよいため光熱費の削減にも効果的です。太陽光発電システムを設置すれば、家庭の電力を賄え、余剰電力を売って利益も得られます。
・災害に強い
耐震性と耐火性を高めることで、地震、台風、火事などによる被害を受けづらくなります。注文住宅であれば、シェルターを設置することも可能です。
◇高性能住宅のデメリット
・建築費用が高くなる
ランニングコストは抑えられますが、高性能住宅を建てるためには通常の住まいより費用がかかります。予算オーバーにならないように、費用を考慮しながら設計することが大事です。
・換気に注意を払う必要がある
気密性が高いため空気がこもりやすく、ハウスダストが溜まりやすくなったり、結露やカビができやすくなったりするのもデメリットです。24時間換気システムの設置は義務づけられていますが、高性能住宅は常に稼働させておく必要があります。
愛知県で高性能住宅を施工する住宅メーカー
高性能住宅を施工する住宅メーカーは数多く存在しますが、それぞれ技術力と住まいへのこだわりも異なるため、住宅メーカー選びはとても重要です。こちらでは、愛知県にある高性能住宅を施工するおすすめの住宅メーカーを3社ご紹介いたします。
◇日本住建
住まいのコンセプトは「休日に心が休まる家」で、家族が健康に、そして快適に過ごせる住まいを目指している住宅メーカーです。大地震にも耐えられる耐震構造で、HEAT20 G2基準を満たす断熱性に優れた住まいを実現できます。定期的に構造見学会を開催しています。
◇ウェルネストホーム
創業は2012年と歴史の浅い住宅メーカーですが、わずか設立5年で施工実績が550棟を誇り、秋田県、宮城県、千葉県、東京都、三重県、大阪府、香川県、福岡県で事業を展開しています。HEAT20 G3(6地域)の基準を満たす国内最高級性能の住まいは、外気が0度でも加湿器なしで快適に過ごすことが可能です。
◇アエラホーム
建物全体をアルミで包む外張り断熱工法を採用して、ZEH基準をさらに超える断熱性と気密性が備わった住まいを、低価格で実現しています。第26回地球環境大賞の奨励賞、ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーを10年連続受賞している、技術力の高い住宅メーカーです。
高性能住宅は、快適な温度維持と家族の安全性を確保する機能を備えた住宅ですが、具体的な定義はなく、ゼロエネルギー住宅(ZEH)や長期優良住宅には政府が基準を設けています。住宅の性能は断熱性、気密性、耐震性、耐久性の4点によって決まります。
メリットとしては健康的な生活、光熱費の削減、災害への耐性がありますが、デメリットには建築費用の増加や換気の必要性があります。愛知県では、日本住建、ウェルネストホーム、アエラホームなどが高性能住宅を施工する住宅メーカーとして挙げられています。
さらに高性能住宅とハウスメーカーを調べたい方は、比較情報を確認されると良いでしょう。いくつかの住宅メーカーの詳細情報やスペックを見比べることで、見えてこなかった住宅建築を成功させるための道筋が見えてきます。