愛知県においてマイホームを建てる際、地震に強い構造を備えた木造注文住宅の選択が不可欠です。県内で発生した過去の地震の頻度は比較的低いものの、耐震性を重視した堅固な家づくりは安心と安全のために欠かせません。
木造住宅の建築手法には、それぞれ独自の特徴を持つ「木造軸組工法」と「木造壁式工法(ツーバイフォー)」が存在します。それぞれの工法の特性とメリット・デメリット、さらに三河エリアで信頼できる住宅メーカーを調べました。
目次
地震に強い構造は?木造注文住宅の種類
気象庁の発表によると、1923年から2017年にかけて愛知県で発生した震度5以上の地震は3回。そのため、愛知県は地震の少ない地域と思われがちです。とはいえ、マイホームを建てる際には、やはり耐震性に優れた堅固な家を建てたいものです。
注文住宅の中でも人気の高い木造の場合、構造的には「木造軸組工法」と「木造壁式工法(ツーバイフォー)」の2種類があります。それぞれに特徴があり、一概にどちらがいいとは決められません。
◇木造軸組工法とは
耐震性に関しては、面で住宅を支える木造壁式工法のほうが強度が高いと言われてきましたが、実際には日本で古来から採用されてきた木造軸組工法でも、かなりの耐震性が確認されています。木造軸組工法というのは、柱と梁によって線で住宅を構成する作りになっているため、柱の間隔を狭くする・広くするなどといった臨機応変な対応が可能です。リフォームがしやすいのも木造軸組工法のメリットで、大規模なリフォームにも対応することができます。
◇木造壁式工法(ツーバイフォー)とは
木造壁式工法(ツーバイフォー)というのは北米やカナダで主流となっている工法のことで、床と壁、天井の6面で建物を支える構造が特徴です。ねじれや横からの力に強いため、耐震性優れているとはいえ、パネルのサイズが最初から決まっているため、途中で間取りを変更することはできません。「大きな窓がほしい」「吹き抜け構造の家にしたい」といった要望に対しても、柔軟に対応できないのが木造壁式工法(ツーバイフォー)のデメリットといえるでしょう。
木造注文住宅のメリット・デメリットと注意点
木の温もりが感じられる木造注文住宅は、日本では依然として人気があり、愛知県内でも木造注文住宅メーカーの需要は高い傾向にあります。
◇木造住宅のメリット・デメリット
木造住宅の最大のメリットは、建築コストを抑えられることにあります。鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比較すると構造体が圧倒的に軽いため。基礎工事に手間がかかりませんし、耐火処理なども比較的簡単です。古くから日本で使われてきた素材ということもあり、天然の調湿効果に優れているのも木造住宅のメリットです。
その反面、柱や壁を多く必要とするのがデメリットといえます。また、職人の技量によって出来上がりに大きな差が出てしまうのも木造住宅の特徴です。それだけではなく、シロアリなどといった害虫の被害を受けることもありますので、きちんとしたメンテナンスが必要になってきます。
◇木造住宅の注意点
ナチュラルなテイストを好む人にはおすすめの木造住宅ですが、天然素材を使用しているため、シロアリだけではなくカビの被害が出やすいという欠点があります。また、ひび割れや反りなどが出てくるのも木材の特徴といえるでしょう。他の素材と比較すると経年劣化や変化が多いため、メンテナンスには気を遣います。
三河エリアで木造注文住宅を施工する住宅メーカー
◇日本住建
日本住建は、日本エコハウス大賞・協賛賞を受賞している他、2017年度地域ビルダー部門で施工棟数No.1にも選ばれている、信頼の注文住宅メーカーです。一般構法の約1.5倍の耐力を有するストローグやシロアリに強い耐力面材「ダイライト」などを使用した日本住建の家屋は、地震だけではなくて台風や防風時などにも効能を発揮します。光熱費の節約など、経済面でも優れた効果が期待できるのも人気のポイントです。
断熱性能の面でも「省エネ基準断熱等級4」や「ZEH」の一歩上を行くHEAT20 G2基準を満たしており、年間の光熱費を大きく節約することができます。日本住建の提供する高気密・高断熱の家に住むことで、「ストレスが減った」と37%の人が回答をしています。
◇安水建設
安水建設は、三河エリアをメインとして、地元密着型の木造注文住宅・リフォームを手掛けている会社です。最高級の建築材である東濃檜を用いた耐震性の高い技術工法は高い評価を受けており、寿命の長い高耐久の住まいを実現しています。三河エリアにおいてもいち早く「免震住宅」に取組み、高減衰ゴムを採用した制震装置「ジオフォルテMGEO」によって地震の力をしなやかに吸収するなど、優れた耐震性を誇る家づくりが安水建設の特徴です。
◇渡邊工務店
渡邊工務店は、明治40年に創業されて以来、愛知県・三河エリアを中心に東濃桧造りの家を建ててきた会社です。天然木を使用した上質の家は、優れた耐震性・耐火性を有しており、長く住み続けるために必要な性能を備えています。最大60年の長期保証も渡邊工務店ならではのメリットで、美しい経年変化を楽しむことができます。
自社の木材センターで厳重に品質管理が行われている木材は、100年、200年と住み継ぐ家にふさわしい素材で、厳しい品質チェックが行われています。吹き抜けリビングや日の木の香りが心地よい開放テラスなど、さまざまなニーズに合わせた家づくりは、渡邊工務店ならではの醍醐味といえるでしょう。愛知県を中心として、8,100棟を超える施工実績を誇っており、さまざまな要望に応えてコストパフォーマンスに優れた家づくりを提供している点が、渡邊工務店の大きなメリットです。
まとめ
愛知県では、地震が比較的少ないとされるものの、耐震性に優れた木造注文住宅の選択が重要です。木造住宅の主な構造方法には「木造軸組工法」と「木造壁式工法(ツーバイフォー)」があり、それぞれが異なる特性を持っています。木造軸組工法はリフォームが容易で柔軟な間取りが可能ですが、木造壁式工法は耐震性に優れるものの間取りの変更が困難です。木造住宅のメリットには建築コストの低さや調湿効果がありますが、デメリットとしては構造上の複雑さや害虫被害のリスクが挙げられます。愛知県三河エリアでは、日本住建や安水建設、渡邊工務店などが高い耐震性と品質の注文住宅を提供しています。これらの住宅メーカーは、耐震性や耐久性に特化した技術とサービスを提供し、地元密着型のサービスで高い評価を受けています。
この他にも愛知エリアでは多くの優良ハウスメーカーが林立しています。どのメーカーを選ぶかはそれぞれの環境や家族構成、要望の方向性などで変わってきます。住宅メーカーの情報を集めて分析することが大切です。