愛知で注文住宅を検討しているなら、間取りの決め方やポイントを理解しておくとよいでしょう。間取りでよくある失敗例として、電気配線計画が間違っているケースや、収納スペースが不足・不便しているケース、冷暖房効率の悪い間取りになってしまったケースなどが挙げられます。
間取りは、部屋数や重要ポイントを決め、間取り図を見ながらイメージを膨らませつつ、住む人に合った部屋の配置を決めていきましょう。家族での話し合いを重ね、建築に関する知識を付けておくことで、後悔しない間取りの実現に近づきます。
目次
注文住宅の間取りの決め方は?手順を確認
注文住宅の間取りを決める際、まずどこから手を付けるべきなのかわからない方も多いかもしれません。こちらでは、愛知県で注文住宅をご検討中の方のために、注文住宅の間取りの決め方をご紹介いたします。
◇まずは現状を確認
おしゃれな間取りの住まいでも、実際に生活してみるとライフスタイルに合わず、住みづらさを感じる場合もあります。快適な家を建てるために、まずは現状を確認しなくてはいけません。今住んでいる家の状態を把握したら、自分たちにとって使いやすい間取りを明確にイメージしましょう。家族全員の1日の行動を書き出し、住まいの不便な点を洗い出すことが快適な理想の住まいを実現するための第一歩です。
◇間取りの決め方の手順
間取りを決める大まかな流れは、次のとおりです。
部屋数を決める
リビング、キッチン、トイレのような共有部分とは別に、いくつ部屋が必要か考えます。部屋数を決めるときは、現在の家族の人数だけでなく出産、子どもの独立、親の介護などを想定して決めるのがポイントです。
重要ポイントをまとめる
注文住宅は予算との兼ね合いで、すべての要望を叶えられないケースも少なくありません。設計の修正や予算の調節がしやすいように、「必須要素」と「望ましい要素」を洗い出し、優先順位をつけておくと満足度の高い住まいを実現できます。
間取り図を集める
設計の知識がない場合は、住宅メーカーや工務店の間取り図を参考にすると理想の住まいを明確にイメージできるようになります。
部屋の配置を決める
適切な位置に部屋が配置されていないと、生活する上で無駄な動作が増え、ストレスを感じる場合もあるでしょう。快適な住まいを実現させるために、家事動線、生活動線、通勤動線、来客動線、衛生動線を考慮して、部屋の配置を決めます。
失敗例から学ぶ!気を付けたい間取りのポイント
画像出典先:フォトAC
注文住宅が完成した後にがっかりすることがないように、失敗例も参考にしておくといいかもしれません。こちらでは住宅建築でよく起こりがちな失敗の例を紹介します。
◇間取りでよくある失敗例
間取りでよくある失敗例には、次のようなものがあります。
電気配線計画を誤る
コンセントの数が足りなかったり、必要な場所にコンセントがなかったりすると、生活の利便性が低下します。間取り図に設置する予定の家具と家電を書き込むと、必要なコンセントの数と場所を把握しやすいです。
収納スペースが少ない、使いづらい
整理整頓された部屋を保つためには、十分な収納スペースが不可欠です。しかし、収納スペースは大きければよいというわけではありません。大切なのは、収納するものに合った広さで、出し入れしやすい場所にあるかどうかです。収納スペースを決めるときは坪数でなく、収納するもののサイズに適した幅と奥行きを決め、動線を考慮して配置します。
冷暖房効率が悪い
吹き抜けや広いリビングはおしゃれに見える反面、冷暖房効率が悪く光熱費がかさむ点がデメリットです。デザインにこだわった住まいを建てる場合は、断熱性と気密性に優れた設計にするとよいでしょう。もしくは、必要に応じて天井にファンを設置したり、全館空調システムを導入したりすると冷暖房効率が向上します。
◇モデルハウスは参考にならない?参考にする際の注意点
モデルハウスは住まいをイメージするには役立ちますが、あくまでも参考程度にしておきましょう。その理由は、次のとおりです。
デザイン性を重視している
モデルハウスは機能性よりデザイン性を重視しているものがほとんどです。そのため、吹き抜けが大きかったり、階段が広くなっていたりと、あまり現実的でない設計を採用しているケースも少なくありません。
予算オーバーになりやすい
モデルハウスは、一般的に内装が豪華で最新設備を搭載しています。ですので、モデルハウスと同じ家を建てるためには多額の建築費用が必要になる場合が多いのです。
建ぺい率が考慮されていない
建物が土地を占める割合のことを、建ぺい率といいます。建築基準法で定められているものの、モデルルームは建ぺい率を考慮していないため、モデルハウスと同じ家を建てるためにはより広い土地が必要になるかもしれません。
間取りで後悔しないためにできること
家づくりでは、住み始めてから失敗に気づく場合もよくあります。ライフスタイルに合わなかったり、家の重要な部分を削って住み心地に影響がでたりしないように、いくつかのポイントを押さえておきましょう。
◇間取りで後悔しないためのポイント
主なポイントは、次の3つです。
家族で話し合いをしっかりと行う
理想の住まいを実現させるためには、家のイメージを具体化することが重要ですが、住まいへの要望は人それぞれ異なります。全員が満足できる家を建てられるように、家族で話し合いをしっかりと行い共通認識を持つことが大切です。
建築に関する知識を身につける
デザイン性と機能性を兼ね備えた間取りを決めるためには、ある程度の専門知識が必要です。専門知識を身につけることで、建築士とのコミュニケーションもスムーズになるメリットもあります。
コスト削減のコツを知っておく
予算オーバーになるからといって、ただ建築費用を削っていくと理想の住まいとはかけ離れてしまう可能性があります。設備のグレードを下げる、オプションを減らすなど、コスト削減のコツを知っておくと、予算内で理想に近い住まいの実現が可能です。
◇自分で考える場合もプロに相談しよう
住まいを設計するためには、法律に関する知識も必要です。せっかく住まいを設計しても建築基準法に違反していると、建築工事はできません。そのため、自分で間取りを考える場合もプロに相談しておくと安心です。プロに相談すれば、よりよい設計プランを提案してもらえるメリットもあります。
愛知県で注文住宅の間取りを検討する際、まずは現状を確認し、家族全員のライフスタイルを考慮することから始めましょう。部屋数を検討し、「必須要素」と「望ましい要素」を優先順位つけて決めると家の満足度が高まります。
設計の知識がない場合は、住宅メーカーや工務店の間取り図を参考にすると良いです。部屋の配置は家事動線や通勤動線などを考慮して決め、電気配線計画や収納スペースにも気を配ります。建築に関する知識を身につけ、家族での話し合いを重視し、プロに相談することで後悔のない理想の住まいを実現が可能です。