愛知で自然素材を使った注文住宅を建てるなら、工務店は慎重に選ぶべきです。家づくりでは漆喰や珪藻土、無垢材などの自然素材がよく使われています。化学物質を含まないことや、室内の温度調節のしやすさなどの利点があるため、自然素材を使った家を検討する方も多いのです。
しかし、年月とともに劣化していくため、自然素材の家を建てるには施工技術と知識を持った、適切な工務店に依頼する必要があります。工務店を選ぶ際は、施工実績や施工事例のデザインを確認し、メンテナンスやアフターサポートが充実しているかで判断するといいでしょう。
目次
家づくりでよく使われる自然素材は?
自然素材を使用した住宅に憧れる方は多いですが、自然素材について詳しくは知らない方も多いでしょう。家づくりでよく使われる自然素材について解説します。
◇漆喰
漆喰は、石灰や珪藻土などの天然素材から作られています。そのため、化学物質を含まず、環境に優しい建材として注目されています。漆喰の特徴は以下のような点です。
湿気調整機能
漆喰は湿気を吸収し、放出する性質があります。これにより、室内の湿度を調整し、快適な居住空間を保つことが可能です。特に日本は湿気の多い気候なので、漆喰の利点が特に活かされるでしょう。
断熱性能
漆喰は断熱性に優れています。外部からの気温の影響を和らげ、室内の温度を一定に保つことかできるため、冷暖房費の削減や快適な室内環境の維持に役立つでしょう。
防火性
漆喰は耐火性が高く、火災の際に燃え広がりにくい特性があります。これにより、住まいの安全性を向上させ、火災リスクの軽減が可能です。
美観
漆喰は、その素朴で自然な風合いが特徴です。また、塗装や仕上げによって様々な表情を演出することができます。そのため、建物の外観や内装に使用すれば、漆喰ならではの美しい仕上がりを味わえるでしょう。
耐久性
正しい施工とメンテナンスが行われれば、漆喰は長期間にわたって耐久性を保ちます。また、表面が汚れにくい性質があるため、清潔さを保ちやすいという点も漆喰のメリットです。
◇珪藻土
珪藻土は、珪藻(けいそう)という海洋性の藻類が堆積した地層から採掘される天然素材です。珪藻土のもつ特徴を紹介します。
調湿効果が高い
珪藻土は、微細な気孔構造を持っており、湿気を吸収しやすい素材です。吸収するだけでなく、湿度が低いときには湿気を放出する性質も持っています。この調湿効果により、室内の湿度を一定に保ち、快適な居住空間を作ることが可能です。
吸着力が高い
珪藻土は表面積が広く、空気中の有害な物質や臭いを吸着する能力が高いです。そのため、換気の不十分な室内でも空気の浄化を助け、健康的な環境を提供します。
防火性が高い
珪藻土は耐火性に優れており、火災の際に炎を抑える働きがあります。そのため、火災防止の観点からも安全な建材として利用されているのです。
断熱性や防音性に優れる
珪藻土は多孔質の構造を持っており、空気を多く含んでいるため、断熱性や防音性に優れています。これにより、冬の寒さや夏の暑さを遮断できるだけでなく、内部の音が外部に漏れにくいため、過ごしやすい住環境の実現が期待できるのです。
耐久性が高い
珪藻土は経年劣化しにくく、長期間にわたってその性能を維持します。そのため、建物のメンテナンスやリフォームの負担の軽減が可能です。
◇無垢材
無垢材は、木材の中でも特に表面が加工されておらず、そのままの状態のものを指します。そのため、木の本来の質感や風合いをそのまま楽しむことができます。無垢材の特徴は以下の通りです。
漆喰との相性
漆喰は古くから日本で利用されてきた素材であり、無垢材とも相性が良いとされます。両者を組み合わせることで、自然素材による心地よい空間を作り出すことが可能です。
耐久性と安全性
無垢材は耐久性があるため、長期間使い続けることができるのです。また、化学物質を含まないため、室内空間を健康で安全な環境に保つことができます。
メンテナンス
無垢材は定期的なメンテナンスが必要です。定期的な塗装やオイル塗布によって、木材の劣化を防ぎ、美しい状態を保つことができます。
価格と特徴
無垢材は高級な素材として知られていますが、その価値は安価な合板や人工素材とは比較にならないほど高いとされます。そのため、高品質な自然素材を求める方にとっては魅力的な選択肢でしょう。
自然素材のもつメリットやデメリットは?
画像出典先:フォトAC
自然素材を使用して注文住宅を建てる際には、どのようなメリット・デメリットがあるかを知っておくことが重要です。
想定されるメリット・デメリットについて解説します。
◇メリット
健康的な居住環境
自然素材は化学物質を含まず、通気性が高いため、室内の空気が清浄に保たれます。アレルギーを持つ人や化学物質に敏感な人には特に適しているといえるでしょう。
快適な室内温度調整
自然素材は断熱性に優れており、季節の変化に応じて室内の温度を調整しやすくします。夏は涼しく、冬は暖かい居住環境の実現が可能です。
自然の風合いと美しさ
木材や漆喰などの自然素材は、その風合いや質感が美しく、居住空間に温かみや居心地の良さを与えます。自然素材ならではの味わい深さを楽しむことができるのです。
環境への配慮
自然素材は再生可能であり、環境にやさしい建材です。森林資源の保護やCO2の吸収にも貢献し、持続可能な住宅建設に貢献します。
◇デメリット
高価
自然素材は加工に手間がかかるため、一般的な合成素材に比べて高価です。建築費用が増加しやすくなるため、予算に制約のある人にとっては選択肢が限られる場合があります。
定期的なメンテナンスが必要
木材の場合は腐食や虫害のリスクがあるため、定期的な塗装などにより劣化を防ぐ必要があります。木材以外の自然素材も、それぞれ定期的なメンテナンスが必要な場合が多いため、費用と手間がかかるでしょう。
耐久性の問題
自然素材は耐久性に劣る場合があります。特に、木材は湿気や虫害に弱く、適切な管理がされていないと、劣化や損傷が早まる可能性があるでしょう。
施工技術と知識の必要性
自然素材を使った家の施工には専門的な技術と知識が必要です。素材の特性や施工方法を理解していないと、品質や耐久性に問題が生じる可能性があります。
自然素材の家を建てるなら工務店選びが重要
愛知県で自然素材の注文住宅を建てる際には、工務店選びも重要です。どのようなポイントを押さえて工務店選びをしたら良いのでしょうか。工務店選びのポイントについて解説します。
◇施工実績
自然素材の家を建てる際には、信頼できる工務店を選ぶことが重要です。工務店の施工実績はその信頼性を測る指標の1つでしょう。施工実績をみれば、その工務店が自然素材を使った家の建築において、どれだけの経験と実績を持っているかがわかります。また、施工実績が多い工務店は、技術力や信頼性が高いと考えられます。
◇施工事例のデザイン
工務店の施工事例のデザインも重要なポイントです。自然素材を使った家は、デザインも重要な要素となります。施工事例を見ることで、その工務店がどのようなデザインセンスを持ち、顧客のニーズにどれだけ柔軟に対応できるかを把握できるのです。自分の希望やイメージに合ったデザインを提案できる工務店を選びましょう。
◇メンテナンス・アフターサポート
自然素材を使った家は、適切なメンテナンスやアフターサポートが行われないと、家の耐久性や美観が損なわれる可能性があります。そのため、家を建てた後も、定期的なメンテナンスやアフターサポートが必要となるのです。このような理由から、工務店がメンテナンスやアフターサポートを提供しているかどうかを確認することも重要なポイントでしょう。信頼できる工務店は、長期間にわたるアフターサポートの提供が期待できます。
自然素材を活用した住宅には漆喰、珪藻土、無垢材などがよく使われます。漆喰は湿気調整や断熱性に優れ、珪藻土は調湿効果や防火性があり、無垢材は風合いと安全性が魅力です。これらの素材は健康的な居住環境や快適な室内温度を提供し、環境への配慮も促進します。一方で高価であり、定期的なメンテナンスが必要などデメリットも考慮されるべきです。
また、自然素材を利用する場合は、施工実績やデザイン、メンテナンス・アフターサポートに重点を置いた工務店選びが重要になります。信頼性や経験を持つ工務店を選び、自分の要望に合ったデザインと長期的なアフターサポートを確保することが、自然素材の家を建てて後悔しないための大切なポイントです。