愛知で注文住宅を建てるなら、外観に関する知識を持っておくべきです。注文住宅を建てる際の外観の決め方は、理想のイメージを明確にした後、家の形とメインカラーを選び、外壁の素材と屋根の種類を決めます。
外壁を選ぶ際の注意点として挙げられるのは、サンプル選びは慎重に行う必要がある点や、メンテナンス面を考慮した選択が重要であることなどです。注意点を意識しつつ、理想的なデザインの注文住宅を建てましょう。
目次
注文住宅の外観の決め方
注文住宅の外観を決めるときは、手順を知っておくとよりスムーズに決められるでしょう。こちらでは、愛知県で注文住宅をご検討中の方のために、外観を決める手順と、家と屋根の種類を詳しく解説いたします。
◇注文住宅の外観を決める手順
注文住宅で外観を決める 大まかな流れは次のとおりです。
・理想のイメージを明確にする
理想の住まいは人それぞれ異なるため、家族で話し合いをし、外観のイメージや雰囲気を決めておくことが重要です。イメージを具体化する際は、SNSやハウスメーカーの事例写真や住宅展示場が役立ちます。
・家の形とメインカラーを選ぶ
敷地の広さに適した家の形と階数を選びます。建物のメインカラーを決めたら、アクセントカラーや配色も検討しましょう。
・外壁素材を決める
雰囲気や好みに合わせて、外壁素材を決めます。
・屋根の種類を決める
斜線制限を確認し、屋根のデザインと高さを選ぶのがポイントです。
・窓やドアのデザインと配置を決める
機能性とデザイン性を考慮し決定します。
◇家の形
家の主な形は、次の3つです。
総2階の家
凹凸がなく、1階と2階がほぼ同じ形状をした四角い家です。形がシンプルなので、施工費や材料費を抑えられます。太陽光パネルの設置がしやすく省エネ性能に優れていますが、デザイン性はあまりありません。
L字型の家
複雑な形状で、個性的でスタイリッシュな外観が魅力です。窓を設置できる面が多いため、採光や風通しに優れていますが、建築費用がかさむ傾向にあります。
オーバーハング
2階が1階より大きく、突き出した形をしています。狭い敷地を有効活用でき、基礎工事費用を安く抑えられます。しかし、構造上のバランスがとりにくいため、建築の難易度が高いです。
◇屋根の形
主な屋根の形は、次の5つです。
・切妻屋根
本を開いて伏せたようなシンプル構造の屋根です。
・ 招き屋根
切妻屋根の接点をずらして段違いにした形をしています。
・片流れ屋根
一方向に傾斜を持つ、直線的なラインの屋根です。
・陸屋根
フラットな形状の屋根です。
・寄棟屋根
中心から4方向に傾斜があります。
注文住宅の主なデザインと外壁の素材
画像出典先:フォトAC
注文住宅を建てる際、デザインを決めてから住まいのイメージを膨らませるのも選択肢のひとつです。それぞれの素材がもつ特徴を理解しておくといいかもしれません。
◇注文住宅のデザインの種類
注文住宅の主なデザインは、次の7つです。
・シンプルモダン
装飾を極力省き素材を活かしたスタイルです。メンテナンスがしやすいため、幅広い年齢層に人気があります。
・ナチュラル(木目調)
自然素材を多く使用しており、木のぬくもりが感じられます。
・エレガント
上品で高級感のあるデザインで、柔らかい印象があります。
・プレーリー
全体的に水平を意識したデザインで、四方に傾斜する屋根の勾配が緩やかなのが特徴です。
・和モダン
日本の伝統的な住まいを現代風にアレンジしたデザインです。
・洋風
タイル張りの壁やレンガ造りなど、海外によくあるデザインの家です。外国の雰囲気を取り入れつつ、日本のライフスタイルに合わせて設計しています。
・北欧
スウェーデンなどでよく建てられている住宅のデザインを参考にした住まいで、シンプルな形状と2色の色を組み合わせたツートンカラーを採用しています。
◇外壁の素材の種類と特徴
外壁素材の主な種類とそれぞれの特徴は、次のとおりです。
・タイル・レンガ
凹凸があるタイルとレンガは重厚感があり、高級感のある外観を演出できます。
・ガルバリウム
金属系素材の定番で、防水性と防食性に優れています。
・モルタル
セメントと砂、水を混ぜて作る外壁材です。手塗りの質感と独特な風合いを味わえます。
・塗り壁
自然素材を使っているため、柔らかい質感が特徴です。費用が安くアレルギー対策に有効ですが、メンテナンスに手間がかかります。
・ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)
軽量で、断熱性と耐震性に優れています。サビが出やすいため、定期的に防水加工が必要です。
・羽目板
自然素材の魅力と経年劣化による風情を楽しめます。湿気と温度に弱く、腐食しやすいのがデメリットです。
・サイディング
板状の外壁材を貼り、外観を形成します。耐火性や耐震性に優れ、豊富なカラーとデザインがありますが、目地のひび割れが生じやすいのが難点です。
注文住宅の外観で注意すべき点
外観素材はサイズの違いや光の加減で見え方が異なるため、実際の外壁をイメージできるよう、大きなサンプルを使って屋外で選ぶのがポイントです。外壁は定期的にメンテナンスが必要ですが、耐久性も考慮して外壁素材を選ぶとメンテナンス費用を抑えられます。
◇外観を決める上の注意点
外観を決める際に注意すべき点は、次の3つです。
サンプル選びは慎重に行う
外壁素材は、サイズ、確認する場所、天候により見え方が違うことがあります。出来上がった外壁がイメージと異なり、がっかりするケースもよくあるため、注意が必要です。サンプルはできるだけ大きなものを屋外で確認し、天候による見え方の違いもチェックしておくと、イメージのズレが生じるのを防げます。
メンテナンスも考慮する
外壁は、雨風や紫外線にさらされるため、劣化しやすい部分です。外壁材の寿命はおよそ10~15年ですが、外壁に使用する素材によっても異なります。外壁塗装をする場合、費用相場は40坪で80~130万円、50坪で100~160万円とかなり高額です。そのため、耐久性に優れ、汚れが目立たない色を選べば、メンテナンス費用を抑えられるでしょう。
注文住宅を建てる際はメンテナンスも考慮して、外観を決めることが重要です。
◇おしゃれな注文住宅のポイント
おしゃれな注文住宅の外観を実現するためには、以下のポイントに留意することが重要です。
デザイン要素の活用
曲線や直線などのデザイン要素を巧みに組み合わせることで、建物の印象を大きく変えることができます。曲線を使用すると、柔らかな雰囲気やモダンな魅力を演出できます。一方、直線的なデザインは、洗練された印象を与えます。注文住宅ならではの理想的な曲線を取り入れることで、他にはない独創的なデザインを実現しましょう。
住宅周りのデザイン
外壁や玄関までのアプローチ、門や塀、そして照明など、住宅周りのデザインも外観を決定づける要素です。これらを繊細に配慮することで、建物全体の魅力を引き立てます。例えば、道路から玄関までのアプローチに石畳や植栽を配置することで、訪れる人を優雅な空間へと誘います。
外壁の素材と色
外壁は建物全体を覆う大きな面積を占めるため、素材や色の選択は重要です。明るい色合いは清潔感や開放感を演出し、暗い色合いはシックで落ち着いた雰囲気を醸し出します。また、石や木材などの素材を組み合わせることで、質感の違いを楽しむことも可能です。
窓や玄関のデザイン
窓や玄関は建物の表情を大きく左右します。大きな窓は明るさと開放感を、小さな窓はプライバシーとアクセントを与えます。また、玄関のデザインも重要で、玄関ドアやアプローチの仕上げ方で建物全体の印象が変わります。趣向を凝らしたデザインの窓や玄関を取り入れることで、個性的な住まいを演出します。
エクステリアの考慮
門塀やフェンス、庭などのエクステリアも外観を彩る重要な要素です。これらをデザインに取り入れることで、建物と調和した美しい空間を作り出します。庭には季節ごとの花や樹木を配置することで、自然との調和を図り、住まいの魅力を高めます。
以上のポイントを組み合わせて、おしゃれで個性的な注文住宅の外観をデザインしていきましょう。
注文住宅の外観を決める手順は以下の通りです。まず、家族で理想のイメージを話し合い、外観の形やメインカラーを選びます。次に外壁素材と屋根の形状を決めましょう。
家の形には総2階、L字型、オーバーハングなどがあり、屋根の形状には切妻屋根や招き屋根などがあります。デザインの種類はシンプルモダン、ナチュラル、エレガントなど様々で、外壁素材はタイル・レンガやガルバリウム、モルタル、塗り壁などです。
注意すべき点として、サンプル選びは慎重に行い、メンテナンス費用も考慮して外観を決めることが挙げられます。おしゃれな注文住宅を実現するポイントは、全体のシルエットを意識し、窓や玄関のデザインにこだわり、エクステリアもデザインに組み込むことです。