注文住宅を建てる際、設置したい収納として特に重要なのがウォークインクローゼットです。洋服やアクセサリー、靴などを整理整頓し、快適な生活をサポートするために、ウォークインクローゼットの設計は慎重に考えるべきです。こちらでは、ウォークインクローゼットの作り方についてのポイントと注意点について詳しく解説します。
目次
ウォークインクローゼットを作るポイントと注意点
ウォークインクローゼットは、洋服やアクセサリー、靴などの整理整頓に便利なスペースとして、快適な生活をサポートします。そのため、適切な設計と工夫が必要です。ここで作る際のポイントと注意点について解説します。
◇ウォークインクローゼットを作るポイント
ウォークインクローゼットを作るときには、まず収納したいものの数や種類を明確にしましょう。それに応じて、収納スペースや歩行スペースを十分に確保する必要があります。収納アイテムとしては、ハンガーや棚などを効果的に使うことで、収納力を高めることができます。
◇ウォークインクローゼットの利点と注意点
ウォークインクローゼットには、多くのメリットがあります。洋服やバッグなどの収納力がアップすることはもちろん、お気に入りのアイテムが一目瞭然になることで、コーディネートや着替えが楽になります。また、スーツケースなどの大きなものも収納できることで、スペースの有効活用ができます。
収納スペースが広いため、季節ごとの衣類を簡単に分けて保管でき、煩わしい衣替えが不要です。特にコートなどのかさばる衣類はハンガーパイプにかけて管理するとスペース効率が良く、整理も楽です。さらに、季節ごとに使用する家電や、お子様の節句に必要なアイテムを収納できる汎用性の高いスペースとしても活用できます。
しかし、ウォークインクローゼットには、デメリットもあります。ウォークインクローゼットを設置するためには十分なスペースが必要であり、家の広さに余裕がない場合、場所を圧迫する恐れがあります。
また、換気が不十分だとカビや臭いが発生する可能性があります。換気機能を忘れずに備えることが重要です。さらに、あまりにも多くのアイテムを収納してしまうと、収納物の管理が難しくなり、物を見つけるのが困難になる可能性があります。整理整頓が欠かせないことも覚えておきましょう。
他にもある!注文住宅でおすすめの収納
画像出典先:日本住建
注文住宅のウォークインクローゼット収納の便利なスペースですが、それ以外にもおすすめの収納スペースが存在します。家事や日常生活をスムーズに行うために便利な収納スペースのアイデアをご紹介します。
◇注文住宅でおすすめの収納
ウォークインクローゼットは注文住宅の定番の収納ですが、それだけではありません。以下で注文住宅でおすすめの紹介をご紹介します。
ウォークイン玄関収納
玄関は家の顔ですが、靴やコート、傘などが散らかっていると、見た目も悪くなります。そこで、ウォークイン玄関収納がおすすめです。ウォークイン玄関収納とは、玄関の一部を壁で仕切って、収納スペースにするものです。
ここには、靴やコート、傘、帽子、バッグなどを収納できます。また、鏡やベンチ、照明などを設置すれば、お出かけ前の身だしなみチェックもできます。ウォークイン玄関収納は、玄関の広さや家族の人数、生活スタイルに合わせて、自由に設計できます。
パントリー
キッチンに隣接して、食品や調味料、食器などを収納できるパントリーは、注文住宅の人気の収納です。パントリーは、キッチンの作業スペースを広く使えるようにするだけでなく、食品の管理や在庫の確認もしやすくなります。
パントリーには、棚や引き出し、カゴなどを使って、食品や調味料、食器などを分類して収納しましょう。また、パントリーの扉には、ガラスやスライド式などのデザインを選べば、キッチンの雰囲気も変えられます。
リビング収納
リビングは家族のくつろぎの場ですが、本や雑誌、DVDやCD、ゲームなどが多くなると、散らかりやすくなります。そこで、リビング収納がおすすめです。リビング収納とは、リビングの一部を壁で仕切って、収納スペースにするものです。
ここには、本や雑誌、DVDやCD、ゲームなどを収納できます。また、テレビやオーディオなどの機器も設置できます。
小屋裏・ロフト
小屋裏やロフトは、天井の高い部屋の上部に設けられる空間です。小屋裏やロフトは、収納だけでなく、趣味の部屋や子供の遊び場などにも使えます。小屋裏やロフトには、階段やはしご、手すりなどを設置して、安全に上り下りできるようにしましょう。
また、小屋裏やロフトの床や壁に、断熱材や防音材などを施すことで快適に過ごすことができます。理想の収納を実現するためには、プロの設計士や工務店と相談して、自身の家族のライフスタイルに合ったプランを作りましょう。
◇造作収納でスペースを活用
造作収納(ぞうさくしゅうのう)とは、注文住宅やリノベーションなどの住宅プロジェクトにおいて、部屋や間取りに合わせて設計・施工される、造り付けの収納家具や収納スペースのことを指します。
造作収納は、部屋の間取りやライフスタイルに合わせて、ミリ単位で設計されます。そのため、空間の無駄が生じず、完璧に収納スペースを活用できます。また、デッドスペース(無駄なスペース)が発生しません。これにより、収納力が最大限に引き出されます。
さらに、造作収納は建物と一体化しているため、耐震性が高く安定しています。既製品の家具のように転倒の心配がないため、地震時にも安心です。このように、造作収納は、部屋のスペースを最大限に活用し、美しさと機能性を両立させるための優れた選択肢です。住宅の計画段階で検討し、理想の収納スペースを実現しましょう。
収納もおしゃれに!愛知の施工事例を紹介
愛知県で建築された施工事例を通じて、収納を機能的かつおしゃれに取り入れた素晴らしい注文住宅をご紹介します。これらの施工事例は、収納スペースの工夫やデザインによって、住まいの美しさと実用性を両立させています。
◇すっきりとしたデザインながらたっぷり収納の家
愛知県西尾市にある注文住宅の施工事例を紹介します。この家は、シンプルモダンなスタイルで、2階建ての木造住宅です。開放感と明るさを感じられる空間になっています。
また、キッチンには高級感のあるカウンターと食洗器が付いており、パントリーも近くにあります。収納もたっぷりと確保されており、シューズクローゼットやウォークインクローゼットなどがあります。
◇暮らしやすさを追求した海外スタイルの家
愛知県岡崎市にある注文住宅の施工事例を紹介します。この家は、海外のモダンなスタイルでキッチンにはカウンターと食器棚が付いており、収納力が高くなっています。
収納もたっぷりと確保されており、シューズクローゼットやランドリールームなどがあります。外観は、マットグレーでシンプルな色合いで仕上げられており、スタイリッシュな印象です。
◇収納にとことんこだわった家
自然に囲まれた静かな住宅街に立つ白い家が特徴です。家のデザインにはかわいらしい丸い窓が取り入れられ、外観に一層の魅力を与えています。
内部においても、収納スペースは適材適所に配置され、各収納には細部にわたるこだわりが感じられます。これにより、日常の生活がスムーズに行える工夫が凝らされています。寝室は丸いモチーフでデザインされ、独自のアクセントが加えられています。洗濯から部屋干し、そして外干しまでの動線が考え抜かれ、使い勝手の良さも兼ね備えています。
◇洗濯動線にウォークインクローゼットを設置した家
この施工事例は、家事を効率的に行うための導線にこだわりが感じられます。まず、玄関からキッチンへのウォークスルーが設計され、家の中をスムーズに移動できるように工夫されています。
洗濯に関しても、洗濯動線がウォークインクローゼットで結ばれています。洗濯が終わったら、そのままウォークスルーを通って干し場へ移動できるため、無駄な動線や回り道がありません。また、リビング・ダイニング・キッチン(LDK)には大きな吹抜けがあり、木の香りが広がる清々しい空間となっています。
ウォークインクローゼットの利点は、収納力の向上、コーディネートのしやすさ、大きなアイテムの収納、季節ごとの衣類の管理が容易であることです。一方で、スペースを確保するために広い部屋が必要であり、換気や整理整頓に注意が必要です。
他にも、注文住宅でおすすめの収納スペースとして、ウォークイン玄関収納、パントリー、リビング収納、小屋裏・ロフトを活用することができます。これらのスペースもプロの設計士や工務店と相談し、自分の家族のライフスタイルに合わせて計画することが重要です。
また、造作収納は、部屋や間取りに合わせて設計・施工される収納家具やスペースで、ミリ単位のカスタマイズが可能です。無駄なスペースがなく、収納力が高まり、耐震性も優れています。
最後に、施工事例を通じて注文住宅の収納について具体的なアイデアを紹介しました。これらの施工事例は、収納の工夫やデザインによって、住まいの美しさと実用性を両立させています。